女子登山部

山登り・カタチから入る女子的考察
日本一の頂で昼寝〜2008 富士登山
8月2日のこと。
日本一の頂、富士山に今年も登ってきました。
富士山は、山登りを始めるきっかけとなった山。
それから毎年、恒例行事として富士登山に挑戦してきています。
1度登れば十分と思いがちなのですが、そうでもない。
漂う空気が違い、景色の変化にどきどきし、登っているときの自分の感覚が敏感になる・・・。
毎回登るたびに感じることが変わって
そこがまた魅力なのだと思うのです。

今回は、初めて登ったときと同じ、須走口からの登頂を目指します。
須走口の魅力のひとつは、登り始めの六合目付近までの雑木林。

時折、雲の切れ間から強い日差しが差し込むものの
緑のトンネルで和らいでとっても心地よいのです。
もちろん、霧掛かったしっとりとした空気の中を歩くのも
気持ちがいいもの。
徐々に樹林が途切れてきて、溶岩エリアが顔を出してくる、
その変化も見物なのです。


森林限界付近になると、傾斜も増してくるし、空気の薄さをそれとなく感じてくる頃。
日差しも強くなってきて、休憩も楽しみのひとつになってきます。

山小屋では、もちろん焼印を金剛杖に押してもらいます。

もちろん、水や食べ物、いろいろなものが手に入る場所でもあります。
日本一高い観光地だから、富士山価格なのも許せます。

でも、いちばんうれしいのは、座る場所。
座ろうと思えば、どこでも座れるのだけど、不思議なもので椅子に座ると
ぐた〜っと落ち着けるのです。
そして、甘いお菓子と飲み物で至福のひとときを過ごします。


七合目以降はどんどん厳しさを増す傾斜。
くねくねとカーブした道のりは、果てしない。
でも、「死」や「苦行」のイメージばかりが連想された初めてのときに比べて
今回は、1歩1歩頂上に向かって着々と歩んでいる自分に
楽しさすら覚えます。
そして、本八合目。
日も暮れてきて、雄大な夕焼けが広がります。

秒を追うごとに、茜色が強くなり、あっという間に空が夜の色に変わる。
夜が広くて深いのを実感する瞬間。
日が沈んだのを見た後は、日が昇る瞬間を捉えに向かうのです。
毎日、毎日、日は昇って落ちるのに、ここでは特別に感じるのが不思議。
でも、普段の生活で、この尊いできごとに
振り返ることがないだけなのだとも思うのです。

ご来光は、頂上手前で。
沈む日と、昇る日の色が違います。
力を秘めているような鮮やかな黄色。
日が差し込んでくると、周りの空気が一気に暖まってきます。
須走口からのルートはどこからでもご来光を臨めるとあって
慌てて頂上を目指さなくてもいいところも素敵です。
ゆっくりと日が昇る様子を眺めて、頂上へ足を進めます。

頂上は暑いくらいの日差しの強さ。
これまでの経験からすると、
凍えるようなひどい寒さを想定していたのですが
とんでもない。半袖でOKなほど暑い。
こうなると、無防備になれるもので、一気に眠気が襲ってきました。

4回の富士登山の中で初めての経験。
山頂での昼寝。
連日の終電帰りで寝不足だったのを、ここで一気に解消するかのごとく
1時間以上、爆睡。
夢も見ず、酸素の薄さも気になりません。
気持ちいい程深く眠りました。
それもそのはず、その場所は夢の中のような天空。
なかなかこんな経験できません。


おかげで、お鉢巡りすることもなく、写真を撮影するのに熱心になることなく
頂上で昼寝したことに大満足して下山路に。

実は、最近ずっと頂上で何をして過ごしたら素敵か、を考えていたのです。
素敵なことのひとつとして、昼寝を挙げていたのですが
下山の時間とか天候とかを思うと、無理だな〜と思っていました。
しかし、思わぬ場所で現実となりました。
今回、とても幸運だったのだな〜と、ドカタ焼けをした首周りや腕をみると
実感するのです。

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16:51 | 登山レポート | comments(0) | trackbacks(0)
緑のトンネル、白の天辺〜日向山
「Because it is there」....そこに山があるから・・・
山に登る理由をそう答えたのは、伝説の登山家ジョージ・マロリーですが
私の場合は、やっぱり「そこに何があるのかを知りたい」から、登る・・・てな具合でしょうか。

7月の登山は「日向山」。山梨県北杜市にある、南アルプス前衛の山です。
そこに何があるのか・・・
「頂に白い砂浜が広がるユニークな山」
・・・・大人の遠足BOOK「クルマで山あるき」JTBパブリック刊より引用。
日向山のキャッチコピーは、こう表現されていました。

山に砂浜です。これはどうゆう状況なのでしょう。
行くしかありません。

朝から雲が空を覆い、雨の予感を感じながら登山道へ。
そこは、緑色の霧。


日を追うごとに色鮮やかになっているであろう、雑木林の葉の緑色が
ぼんや〜りと周囲の空気を染めているようで、とても幻想的。

見上げても緑が広がります。
日差しが差し込むことはなく、どちらかと言えば、薄暗い緑。
水分をたっぷりと含んだ空気は少し重ためで、しっとりとしています。
ゆっくりと1時間半ほど掛けて、歩き進んで行くと
唐突に、緑のトンネルの出口に出ます。


目映い程の光が差し込んでいます。
そして目に飛び込んできたのは・・・。

「砂浜」です。
いえ、浜ではありません。そうです。ここは山の天辺。
でも、もしかしたら、その先に広がっているのは海なのでは・・・と疑いたくなる程の景色。
曇っているのにとても目映い。
雲のフィルターに掛けられて、ぼんやりとした日差しを
足下の砂がレフ板となって、反射しているのです。

雁が原と呼ばれるこの場所は、花崗岩のさらさらとした砂に覆われていて
とてもきれいなアイボリー。
霧が掛かっていたため、まったく見通しが効かず
でもかえってそれが余計、夢の中にいるような錯覚に陥ります。

けれども、周囲の木々の根っこが露になっているのを見て、現実に戻されます。
雨風に晒されて砂が徐々に移動しているようで、
いつかなくなってしまうのではないかと思うほど、もろくて崩れそう。
キャッチフレーズとひとつも違わないその景色は、幻想的で素敵な気分にさせてくれると共に
儚さを漂わせていて、少し感傷的にもさせてくれました。

さて、お昼はこの雁が原にてランチタイム。

お米と梅干しを一緒に炊き込んだ、自家製おにぎり。
普段はあまり食べ物にこだわらない私ですが
山登りには、やっぱり「甘いもの」と「しょっぱいもの」は大事なのだな〜と思うわけです。

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17:22 | 登山レポート | comments(0) | trackbacks(0)
バースデー登山〜蓼科山
誕生日直前の6月1日のこと。
梅雨入り直前の晴れの日は、絶好の登山日和〜!
ということで、母と妹にプレゼントしてもらったSUUNTO LUMI SPORTIFを腕につけて登って参りました、蓼科山。

この歳で、思わぬ「おねだり」になってしまったSUUNTOで、申し訳なさ満点なのですが
トマトみたいな色のバンドが目に入るたびにハイテンション!
文字盤も素敵。しかも、今回は海抜表示機能を試せるとあって、余計わくわくです。

ところで、蓼科山。
鳥居が構える7合目登山口から登った昨年に引き続き、2度目の登山となりますが今回は、前掛け山の尾根づたいを登るルートになる、大河原ヒュッテ脇から山頂へ。


展望の効かない樹林帯は、まだまだ雪〜〜。
登山好きの知り合いから、今年は雪が多いよ〜的な情報を得ていたのだけど
日光奥白根に続き、ここでも雪なのか!!!
一瞬にして、テンションが急降下。

足下が不安。→ずっと下を見て歩く。→いっぱい、いっぱいになり、ゆとりがない。→話しかけるな〜!と叫びたくなる。→周囲が視界に全く入らない。→山登りをまったく楽しめていないことに気がつく。

この繰り返しなのですよ!
ズボッとはまってしまう、ずるっと滑る。。。安定しない足下にイライライラ・・・・。
フラストレーションを着々と内部に貯めながら登るなんて、ナンセンスです。
前掛山の尾根沿いを歩く、傾斜の緩やかなこの道は、雪さえなければ、めっちゃ楽しいはず・・・。
「早く将軍平につかないかな」と願いながら嫌々登る、登る。。。。

それでも絶景の山頂は必ずあるはずで。
そしてそこでのランチは最高なわけで。

蓼科山の好きなところは、将軍平から上。
山頂までの標高差170メートルを一気に駆け上がる急坂だけれど、ひとつひとつ岩を渡り歩くのは、さながらスーパーマリオの気分!
ピヨ〜ンピヨ〜ン!っと、これまでの悪路を思えば、息が上がるのなんて、何のその!です。
ふと、振り返ると、真っ逆さまに落ちそうな下界が広がります。
30分ほどぐいぐいと登る、そして、ぱあ〜っと広がる山頂。


今までの急坂が夢のような真っ平らぶりなのです。
端っこの方で周囲を望むと、すべてが小さくて箱庭のよう!

そういえば、去年は、霧雨の中登ったのです。視界はぼんやり、、、靄の中だったのですね。

眼下に広がる箱庭的風景を見て
足下にひっそり、可憐に咲く高山植物の姿を見て
最高点付近に集う、沢山の同志を見て
あったかいコーヒーを味わって。
太陽の日差しの暑さを感じて。
文句タラタラだった、登りのことを忘れかけてたそのとき、
「カア〜〜〜〜!」
って、え!!!カラス????

山頂のさらに上をフワ〜リ、フワ〜リと飛ぶカラスを見て
やっぱり、翼を持つものは、嫌いだ!と思ったのでした。

今回の、ランチでのスペシャルは、麓のコンビにで購入した
宇宙食「YOHKAN」

宇宙日本食対応のひと口羊羹、甘さが身にしみて、味も、パッケージも最高です!

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19:47 | 登山レポート | comments(3) | trackbacks(0)
わかんを使って日光・白根山
今シーズン2度目の山登りは、昨年の今時期に登った日光・白根山に決定。
そして、昨年の経験をふまえて今回新たに用意したのは
「わかん」です。
もちろん、アイゼンをチョイスするのが的確だとは分かっていましたが
そこに手を伸ばすのには、ちょっと躊躇。
より手軽なアイテムを、ということで選んだのでした。


古典的なデザインをアルミパイプで再現。赤にブルーのラインが入った固定バンドがレトロっぽさ満点。


装着して雪原を歩くと、なるほど、ずぼずぼと足元が雪に沈みません。
快適でいい気分で雪の中を散歩できます。

でも、平面が得意なわかんは、斜面では登りずらいこと!

なんて言ったって、日光・白根山に行くまでの、弥陀ヶ池に向かう途中は、こんな急坂の連続なのです。

そして、相手は春の雪山。

ところどころで雪崩発生の痕跡が・・・。
落石が多い場所もあり、ジェット機が空を横断すれば、「カラカラ〜」とイヤな音とともに
小さな石ころが落ちてきます。

そして恐れていたことが発生!!
斜面を先に登っていた相方が突如として、雪の中に胸の近くまで沈んでしまったのです。
初めての経験にパニック寸前。
なんとか自力で穴から這い上がり、その場をやり過ごすことができたものの、その先に進む気力がまったく失われてしまったのでした。

恐るべし、雪山です。
気楽に登っていた去年のことを思うと、怖いもの知らずというか、無知の恐ろしさというか。。。。身震いする思いです。
当たり前ですが、志し半ばで、下山することにしました。

雪原に戻ったところで、後ろからザッザッザと勢いよくアイゼン部隊がやってきました。

その姿を見て、この時期は麓の雪原を散歩するのが身の丈に合っているのだと悟ったわけです。
夏に再度、この日光・白根山に登ってみることにします。

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23:23 | 登山レポート | comments(0) | trackbacks(0)
三ツ峠山〜シーズン初登山
予定よりも早く、シーズン初登山が現実のものとなりました。
急に決めたので、ほどほどに近く、なるべく時間が掛からず、そして富士山が望める山、という条件でヒットしたのが
三ツ峠山。
富士山を展望できる絶好のスポットとして有名です。

杉や松の森の中には、かつて信仰の山であった片鱗がたくさん。

「アーク」(十二支・守護・本尊「大日如来」)という梵字が描かれた達磨石

斜面にずら〜っと並んだ八十八大師。かつては真っ赤であったであろう、赤い前掛けも色あせ、奉納されていた一円や十円玉までが年季が入っていました。

大抵の山で見かける風景もありました。

突き出た大きな岩を見ると、支えちゃいたくなるですね。きっと。
人の性、というものでしょうか、ちょっと微笑ましくなります。

その他にも、屏風壁と言われる、国内有数のロッククライミングのメッカに登っているクライマーが多数。
あり得ないほどの絶壁に、ロープ頼みで登るなんて、ちょっと信じがたい。
よくやるな〜と感心。

そんなこんなで3時間、ちょこちょこと休憩をとって向かった頂上には
思わぬものがありました。

これは、なんですか??ずいぶんと大きな建築物です。
わざわざ、標高1786メートルの位置に、電波塔です。
三ツ峠山のひとつ、開運山の頂上の記念碑よりも、数倍存在感があって
異物感満載。。。。
でも、コレがないと、テレビも見れないのでしょうね。
テレビが三種の神器から、「インフラ」になっている現在の象徴的風景。
各家にアナログや地デジのアンテナが立ち並ぶ風景を見ていて
頭上は電波に占拠されているのだな〜とは思っていたけれど
今日のこの有り様をみて、あらためて実感したのです。

でも、評判通りの富士山展望は、素晴らしいものでした。

午前中は、雲も掛かっておらず、裾野までしっかり見える、ナイスビュー!
電波塔の存在感に勝るとするなら、この絶景です。
なるほど、こんなビューポイントは、国民共有財産ということで
電波塔にはNTTやNHKの富士山ライブカメラがついていて
いつでも、富士山の眺めを楽しめる運びとなっていました。

そんな、富士山を眺めながらのランチは格別。

本日のお楽しみは、コーヒーとカステラ!
疲れたからだには、甘いものが染み渡るものです。
山頂カフェも大成功に終わった、シーズン初の山登りだったのでした。

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23:05 | 登山レポート | comments(3) | trackbacks(0)